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2008年3月24日 (月)

ITアーキテクト「エンタープライズ・リッチクライアント」セミナーレビュー

RIAエバンジェリスト 三野 凡希

2008年3月18日(火)に行われたITアーキテクト主催の「エンタープライズ・リッチクライアント」で講演をしてまいりました。
講演資料のダウンロードはこちら。memo
  ”リッチクライアント”というキーワードだけで300人もの方が来場いただいたことは驚くべきことだと思います。”リッチクライアント”の広がりも本格的なものになってきましたね。
Img_0041
私の講演は最後から2番目で「エンタープライズシステムに求められる真の操作性とは?」というお題目でやらせていただきました。
しかし!!、来場された方はご存知だと思いますがアプリケーションのデモの途中で遠隔操作用のキーボートが使用できない状態になり、5分ほど中断する事態となってしまいました。大変お見苦しいところをお見せしまして申し訳ございませんでした。wobbly
お見せしたアプリケーションは株式会社NTTデータビジネスブレインズ様が提供するガラス工事見積システム「GLazier(グレイザー)」でした。
Img_0087_2 
こちらのアプリケーションはエンタープライズシステムの操作性を体感できるもので、ユーザーの”高生産性”を実現できるものです。すべての操作が基本的にキーボードのみで実現できることにくわえて、帳票作成、印刷まで含めて一環してCurlで作られています。
講演でお伝えしたかったことはやはり現実的に考えてコンシューマ向けアプリケーションと企業内・企業間におけるアプリケーションは目的が違うためユーザーインタフェースにも違いがあるということです。”高生産性”を実現するためのユーザーインタフェースを是非みなさんにも追求していただきたいと思っています。
また、企業システムはユーザーインタフェースが良くなるだけでは要件を満たせないということもお伝えしました。講演の中では昨今問題になっている”個人情報漏洩”についてお話させていただきました。企業システムはリッチクライアントによってより”高生産性”を実現していかなければなりませんがそれと同時に”高セキュリティ”も実現しなければなりません。
NPO 日本ネットワークセキュリティ協会による調査では2006年度に993件の情報漏洩インシデント数となり情報漏洩人数としては22,236,576人にもなると報告されております。また興味深いのは情報漏洩の原因として「内部犯罪内部不正行為」が圧倒的に多いことです。
これをユーザーインタフェースの観点から考えますと以下の漏洩対策が必要になります。

・印刷の無効化または印刷ログの管理
・ハードコピーの無効化またはログの管理
・アプリケーション(ソースやコンテンツ)のローカルディスクへの保存の無効化
・アプリケーション内に表示された情報のコピー・ペーストの無効化


これらの制御をすることはWebブラウザ上に表示されたアプリケーションでは制御することができません。(がんばればできるかもしれませんが)
またこれらの制御を備えたユーザーインタフェースを提供した場合、せっかくの操作性が失われてしまうことがほとんどだと思います。これらのセキュリティ対策を実現した上で”高生産性”を実現することが”エンタープライズ・リッチクライアント”の要件でもあります。
セミナーでは簡単な”情報漏洩対策デモ”をお見せしましたが、上記のセキュリティ機能を実現しながら生産性の高いユーザーインタフェースがCurlでは実現できます。

そのほかにも様々な要件がエンタープライズにはありますが、また別のセミナーや当ブログで詳しくお伝えしていきたいと思っています。
是非みなさんもエンタープライズシステムにおける要件を考えていただいてセミナーテーマである”真の操作性”を追求していただればと思っています。
では。

投稿時刻 15:33 | 個別ページ

2008年2月18日 (月)

Developers Summit 2008レビュー

RIAエバンジェリスト 三野 凡希

先日のDevelopers Summit 2008~リッチクライアント最前線~ ではたくさんの方にお越しいただきましてありがとうございました。おかげさまで超満員でした!
50分と時間があまりにも少ないので深い話はできませんでしたがCurlとMSのWPF、SilverLight、AdobeのFlash、AIRのアーキテクチャの違いや方向性の違いがなんとなく分かっていただけるような内容になったと思っています。
残念ながら会場にこれなかった方にどんな話があったのかCurlの視点からポイントを報告したいと思います。

モデレータ:小川 誉久さん(株式会社デジタルアドバンテージ代表取締役)
パネラー :小島 英揮さん(アドビシステムズ株式会社)
パネラー :春日井 良隆さん(マイクロソフト株式会社)
パネラー :私、三野 凡希(株式会社カール)

1.各社のRIAの特徴

各社のRIAのアーキテクチャの図(オンライン版とオフライン版)を見せて特徴を小川さんが比較し話が始まりました。
色々な話はありましたが、大きな違いはCurlはオンラインでもオフラインでも同じ環境(Curlの場場合はRTE(ランタイムエンジン))で動作するが、他社のものはオンライン、オフライン(他社の方はWebアプリとデスクトップアプリとわけていましたが)では別環境となる点でだということです。

2.対応するOSについてWindows、Linux、Macがあり、各社製品によって対応状況が違うがこれはなぜか?(Curlはエンタープライズ向けなのになぜすべて対応しているのか?)

Curlが導入されているエンタープライズシステムは設計部署あるいは公的機関などさまざまであり、MacやLinuxももちろんある。だからこそ全てのPCをサポートしなければならないと考えていると述べました。ただMSの春日井さんはエンタープライズにおいてはWindowsがほとんどの市場を占めていることから果たしてMacを対応する必要があるのかということをおっしゃっておりました。

3.オンラインとオフラインアプリケーションの作り方の違い

Curlはオンラインでもオフラインでも同一言語、同一環境で動作します。他者との意見の大きな違いはCurlはオフラインでも動くのは「業務をとめない」「オフライン時にもオンラインアプリケーションと同じものを使用できる」という目的があるのに対し、他社さん(特にAdobeさん)はオンラインアプリケーションとオフライン(デスクトップアプリ)は目的が異なっていると述べ「オンライン(Flash)は「高リーチ(つまり多くの人に届く、使ってもらう)」のに対し、「オフライン、デスクトップ(Air)は「高機能」と言っておりました。Curlの思想はもともとオンラインで高機能を実現することですので、この辺も我々Curlと他社の製品の違いだと思いました。

4.各社が考える「リッチ」とは何か?

Curlはエンタープライズシステムに多く実績があり、UIについてはコンシューマエクスペリエンスアプリケーション(BtoC)の場合は「より多くの人につかってもらう」目的があるのに対しエンタープライズアプリケーションの場合は「より少ない人数、より短時間で業務を行える」目的と違いがあることを述べました。BtoCアプリケーションの場合はマウスを使用したドラッグ&ドロップやアニメーションなどを使用することによって効果をあげる方法がありますが時代に逆行するような「キーボードのみですべての操作ができる」ようなものがエンタープライズでは「リッチ」だったりするということを述べました。
また、開発側にとっては今まで「ユーザーニーズを実現できなかった」しがらみがなくなることの「リッチ」やまた、SOAなどのバックエンドと相互作用することによるアーキテクチャの「リッチ」などについてもお伝えしました。
他社さんはやはりUIとしての「リッチ」を強調しており、「使いやすさ」だけでなく「心地よさ」なども考慮にあげる必要があると述べておりました。また付随する質問としては「イントラネット業務アプリケーション(いわゆる社内システム)にも「リッチ」さは必要あるのか?」という質問があり、これについては3社とも「必要である!」という意見になりました。Adobeの小島さんは「しかしながらエンドユーザーからUIについての用件はあがってこないので、コンサルテーションが必要」と追加しました。これについては私も同感です。ほとんどの企業の情報システム部門の方やユーザーはWindowsやHtmlの画面やインタフェースになれており、「それ以上の操作性や使いやすさを実現するUI」についての発想がなかなか出てきません。だからこそUIについても我々ベンダーやコンサルタントが常に新しい発想で研究・提案していかなければならないと思っております。


今回は50分でしたので質疑応答まで時間がなくてできませんでした(それでもオーバー!)が次回(あるかわかりませんが)はより具体的に各社製品の違いやCurlの優位性をわかっていただくべく戦いたいと思っています!

投稿時刻 14:32 | 個別ページ

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