VB資産のCurlマイグレーション(デブサミ08レポート)
昨年から参加させていただいている翔泳社さんの”デブサミ”で、今年もカールは講演させていただきました。セッションにご参加いた皆様、ありがとうございました(Developers Summit 2008、2008年2月13日~14日開催)。
今回のカール講演は、「VB資産のCurlマイグレーション」と題し、今年の4月にサポートが終了し、ビジネス利用への影響が考えられるVB6のWeb化ソリューションをご紹介しました。
最近の「日経コンピュータ(08年2月1日号)」記事でも警鐘されているように、VBのサポート切れに伴う企業情報システム部門の対応方法が問われています。もちろん、サポート終了後も、そのままVB資産を使い続けることは可能ですが、将来のメンテナンス対応やサポートが終了したソフトを使い続けることへの懸念からマイグレーションを検討している企業が多数あるのも事実です。
また、VB資産を持つ情報システム部では、アプリケーションのWeb化を望みながらも、Web化することでVBアプリケーションが提供している操作性・機能が損なわれる恐れからWeb化を決断できなというジレンマが存在しています。
Curlをはじめとするリッチクライアント製品は、このようなジレンマを解消するプラットフォームであり、CurlもVBなどさまざまなC/S型システムからのWeb化を支援して参りました。その経験と蓄積したノウハウから”VBアプリをCurlに自動変換するツール”をリリースできるようになり、企業のWeb化プロジェクトにかかるコスト削減に協力できたと思っています。
少々前置きが長くなりました。
セッションでは、自動変換ツールの開発元の住商情報システム株式会社Curl事業部、岡井システム開発部長がCurlおよびVBマイグレーションサービスの概要を説明し、自動変換ツールの詳細は、共同開発のきしだなおき氏が行いました。それでは、セッションのサマリーと、補足説明をさせていただきます。
1.自動変換ツールとは
- VBソース(input) ⇒ 自動変換ツール ⇒ Curlソース(Output)
- VBのソースコードを自動変換ツールにかけることで、Curlソースが生成されます。
2.自動変換ツールの仕組み
- ツールはJavaベースのプログラムである
- レイアウト部および、ロジック部のソースを個別にコンバージョンができる
1)VBのレイアウト部
- .frmのレイアウト部 ⇒ 画面レイアウトコンバータ機能 ⇒ Curlのソース
- ほぼ100%コンバージョンできる
2)VBのロジック部
- .frmのロジック部
.basロジック部 ⇒ ロジックコンバータ機能 ⇒ Curlのソース
.clsロジック部
- 変換率は60%以上。変換率は今後も段階的にあがっていきます。(理由は後述)
3)変換できなかった部分
変換できなかったソースコードは、手作業でコンバージョンを行うか、または、VBのファンクションに対応するCurlのファンクションを作成してアプリケーションを構築します。
3.変換後のCurlアプリケーションのシステム構成
- クライアントにはマイグレーションされたCurlアプリケーションがある
- WebサーバにはDBサーバと接続するJavaで作成したモジュールがある
- 両者間は、HTTPなどの標準プロトコルで通信する
- VBからマイグレーションしたCurlアプリケーションは、システム起動時に最新のCurlアプリケーションをWebサーバからクライアントへダウンロードする
- Curlアプリケーションのソースは、VBのファンクションと同じ形のファンクションがCurlにある。これらのファンクションは、ライブラリに登録することで変換率が向上する(先ほどの段階的に変換率が上がっていく理由です)
4.自動変換ツールのコンセプト
- VBのファンクションに対応するファンクションをCurlで作成
- 作成したファンクションは、ライブラリに登録
- マイグレーション後のメンテナンス性を考慮して、可能な限りCurlネイティブの型や制御構造を保ったコーディングにする
- ライブラリにファンクションを追加することで、変換率が向上する仕組みとする
- CurlのソースにVBのファンクションを持たせることで、VB開発者がコンバージョン後のCurlのソースコードが理解しやすい
5.システム構成図
自動変換ツールを用いてCurl化した際の、システム構成図は次のようになります。
リッチクライアントの理解が広がるにつれ、C/S型システムのWeb化は今後も増加が見込まれます。
ところで、この自動変換ツールですが、いきなりコンバージョンを実行するには勇気がいると思います。そこで、コンバージョン前に別途用意させていただいているアセスメントツールを実行することで、変換率などがわかるチェックシートを出力することができます。
チェックシートには、変換率の他に、コンバージョンができなかったファンクション、そのライン数などを表示しますので、シートを元に移行スケジュールを確定させることができます。
# アセスメントツールは、無償で提供していますので、ご興味、ご関心がある方は、弊社Webサイトのこちらのページhttp://www.curlap.com/service/migration.html からお問い合わせください。![]()





カールは、住商情報システムのERP、Proactive E2ブースで「リッチクライアント言語」のご紹介で協賛出展させていただきました。